わたし孤独になります

ぐるぐるです。27歳都内女性会社員。

はじめに5

そう考えると、もしかしたら、自分の思想を因果関係を辿るようなやり方で、過去から現在へ辿ったところで、意味はないのかもしれない。

思想が物事を規定するのではなく、わたしが持っている能力が物事と思想を規定しているのかもしれない。

マルクス唯物史観じゃないけれど。


そうして、文転したわたしが進んだ大学は、第一志望ではなかった。

行きたい大学は私立だったのだが、親の、わたしの学費よりも自分の老後によりお金を回したいという意向が強く、奨学金とバイトで学費と生活費を稼ぐことも考えたが、どう計算してもこれ勉強とかする時間なくなるんじゃない?と思い、第一志望の私立は諦めた。

こうして客観的に考えると、その時こそ影響を受けた中国のドキュメンタリー「若者たち」を思い出して頑張る時だったのかもしれない。我が身の安寧より未来の何かに向かって邁進することを本当に望むなら。

でも結局わたしは第一志望の私立は諦め、家から近い国公立に進んだ。

勉強して、頑張れば、この大学卒でも何とかなるんじゃないかと思っていた記憶がある。

(これも)今から思えば、卒業した大学名がその後の人生に与える影響は、ほぼ不可逆的なもので、そこを社会に出てから、もしくは出るタイミングで逆転するなんて、その手前で逆転することの何十倍も難しい。そのことをよく理解していなかった。


けど、今の職場が自分にとって役不足だとか、そんな状況でさえもないので、つまり、今わたしは職場の上の下におり、わたしより頭の良い人達はわんさといるので、あの時第一志望の大学にさえ行っていれば自分の人生は違っただろう…と思う気にはなれない。