はじめに4
なんか、ひとつ前の記事。「はじめに3」の最後の一文が、自動的に太文字で表示される病にかかってしまったようだ。
強調する意図とか全然無いんだが…。
なにかの自己啓発本みたいで恥ずかしい。
今回は、前回までの流れと少し離れて、もう一つ、わたしの人格形成に影響を与えたんじゃないかなと思うことについて書きたい。
わたしが小学生の頃、テレビの単発特集で、中国人の監督やスタッフが在日中国人の様子を何年かかけて撮影した、ドキュメンタリーが放送された。
日本のみならず中国でもすごい反響だったようだから、ご存知の方も多いだろう。
シリーズ物で、父親の仕事の都合で来日して日本の小学校に通う女の子を撮った「小さな留学生」と、日本の大学進学を目指して来日した若者2人を撮った「若者たち」、あと、日本の大学院博士課程で博士号の取得を目指す中年男性とその家族を撮った「私の太陽」、いちばん最後に放送されたのが「泣きながら生きて」の、あのシリーズだ。
小学生だったわたしは、中国とはあんなにガッツのある人達が13億人もいる国なのかと畏敬の念を覚えた。
まぁ、後に、13億人全員あんなではないよ、それは無理だよ、と思い直したが、今もなおどこか、中国と中国人に畏敬の念を抱いているのは、間違いなくこのドキュメンタリーの影響だ。
それから、今が苦しくて辛くても、どこかに向かって脇目も振らずに進むんだ、という価値観は当時のわたしにとても響いた。
そういう姿勢、つまり、割と我が身の安寧とか幸福を省みず、未来の何か、どこかに向かって邁進したいというメンタリティは今もわたしの根幹にあると思う。
ちなみに、わたしはその時からずっと、いつか中国に行ってみたいと思い続け、10年後、大学一年生の時北京に初上陸を果たした。